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生命保険に入ろうか悩んだら 『いらない保険 生命保険会社が知られたくない「本当の話」』を読もう

生命保険への加入を考えるのはどんな時でしょうか?

一般的には、社会人になった時、結婚した時、子供が生まれた時などがあります。しかし、本当に生命保険に加入する必要があるのかはしっかり考えた方がいいですね。

私の場合は、社会人になった時と、子供が生まれた後に生命保険への加入を考えたことがあります。

社会人になった時は、親の勧めで生命保険に加入しましたが、振り返ってみると必要ない保障や特約までついていました。

ある程度の知識がある方が余計な生命保険へ加入せずに済みます。

そこで、参考になる書籍としては、後田亨氏/永田宏氏の『いらない保険 生命保険会社が知られたくない「本当の話」』があります。


学びのポイント

個人的に重要だと思ったポイントとしては以下の3つです。

1.最強の医療保険は健康保険

日本では公的な健康保険があるため、まずは健康保険について知っておくことが重要です。

医療費の自己負担は3割以下であり、医療費が高額になった場合でも高額療養費制度があります。

また、病気で長期の休養が必要になった場合には有給休暇、傷病手当金があります。

これらの制度があるため、病気に対しては民間の医療保険ではなく、貯金で備えることが重要かと思います。

2.貯蓄・運用目的の保険はいらない

書籍の中では、貯蓄・運用目的の保険として、①個人年金保険、②学資保険、③終身保険、④変額保険、⑤外貨建て保険についての利点・難点が述べられています。

手数料が高いことや、解約時に元本割れすることなどのデメリットが大きく、長期的な貯蓄・運用が目的であれば、貯金やiDeCo、つみたてNISAでの運用を利用する方がいいと思います。

3.保険加入を考える際には4つのキーワードで優先順位を明らかにできる

保険加入を考える際は次の④つのキーワードで優先順位を明らかにすることができると述べられています。

  1. 緊急性:今日・明日にでも不測の事態が起こる
  2. 重大性:自分では用意できない額のお金が必要になる
  3. 経済合理性:安い保険料で大きな保障が持てる
  4. 不確実性:契約内容が時代の変化に合わなくなる

これらのキーワードから考えると、子供がいる世帯主の死亡や長期の就業不能状態に備える保険は検討の必要があると考えられます。

To Do

上記のポイントを踏まえて、私の場合はどうすればよいかを考えてみます。

1.医療保険は不要

医療保険は貯金で賄えるため不要と考えます。がん保険なども同様です。

もちろん、社会人になった時に加入した生命保険(終身保険に多数の特約がついたもの)は不要なため解約となります。

2.貯蓄・運用目的の保険は不要

貯蓄・運用をするなら、手数料の高いであろう貯蓄型の保険は不要です。

私はiDeCo、つみたてNISAの両方を利用しているため、それらを中心に個人で運用すれば十分と考えます。

3.掛け捨ての定期保険は検討の必要あり

我が家は私の収入で生活しているため、私に何かあった場合には今後の生活に困る可能性があるため、掛け捨ての定期保険(または収入保障保険)への加入は検討してもよいと考えられます。

実際に、掛け捨ての定期保険には加入しています。

まとめ

『いらない保険 生命保険会社が知られたくない「本当の話」』は生命保険への加入を考える際にはとても参考になる書籍です。

どのような生命保険が必要になるかは、その人の家族構成や資産などの状況によって変わるため、本当に必要な保険が何かを自分で考えられることが重要です。

そのためには、セールスマンに勧められるまま加入するのではなく、書籍などである程度の知識を得ておくと良いですね。